「………ロンバルディア帝国?」

 

不思議そうに首を傾げながら紅い髪の少女はそう聞き返してきた。

そんな少女に対し、俺は気だるく座っていた椅子の背もたれに背中を深く預けながら頷いた。

流石に世間知らずのこいつでもロンバルディア帝国の名前ぐらいは知っていたのだろう、みるみる内にその顔が歪む。

ロンバルディア帝国、全体陸中一番広大な大陸であるティリーナ大陸の西方に位置する巨大な国家である。

どこぞの魔法国家と同じように大陸内では結構な軍事力を誇る国でもあり、そして唯一"魔族と人間"が共同して住める国である。

その為他国の風当たりは"何処かの馬鹿老人"達のせいでかなり冷たい。

しかし、それでも一個の国として認められている―――ある意味奇跡に近い国である。

魔族敵対主義である老人達が認めざる負えなかった規格外の国、それがロンバルディア帝国。

……そしてその国が今回俺達の仕事場である。

 

「……成功報酬は20万G、前金は5万G……まあCランク程度の仕事だな」

「ふ〜ん、って事は今回は私名義の仕事って事?」

「あぁ、内容は"どこぞの金持ちがフォンタナっていう都市に着くまでの護衛"って事らしい」

「フォンタナ? ロンバルディアにある都市の名前ね?」

「あ〜、そうみたいだな……有名な観光地なんだと」

 

やる気がまったくない声で俺はそう答えた。

今回の仕事はある意味貴族の道楽につき合わせられる迷惑な任務だ。

確かにロンバルディアは老人達のせいで各国から表面上は嫌われているが、その反面……観光客の数は年々増え続けている。

つまり、この護衛任務は正直本当にただの付き添いになる可能性が高いのだ。

―――観光客が多い都市の近くに魔物などが出現する事は滅多にない。

ましてやあの国は魔族と人間が共存する場所、そうそう馬鹿な魔物でも迂闊には近づかないだろう。

だから危険があるのは本当に道中、それもさほど危険ではないぐらいの距離だ。

確かにハンターの仕事はいつもドンパチだけを主とするわけではない。

だが……あまりにも簡単で単調な任務は流石に緊張感も薄れやる気が出ないのも事実だ。

それに多分貴族連中はポッと出のハンターのみじゃなく、護衛の騎士でも付けているだろう。

だからこんな馬鹿みたいに布陣を固めなくてもいい気がする、ただの観光目的にしては厳重すぎる徹底振りだった。

 

「で? このくだらない仕事……あんたは受けんの?」

「まあこんな簡単な仕事で20万Gだからな、小金稼ぎには丁度いいだろう?」

「はぁ……まあいいわ、それでいつ頃出発するの?」

「ん、明後日……朝方船に乗ってティリーナ大陸に着いてからちょっと歩いてロンバルディアって所だろ」

「滞在期間は?」

「三日、まあ別にフォンタナまでの護衛だからそこまで付き合わなくてもいい気がするが……一応俺達も滞在する」

「ふぅ〜ん、わかった……」

 

全然納得してなさそうな顔をして席を立ち上がる。

そしてそのまま何も言わずに部屋を出て行った、多分食堂にでも行ったんだろ。

妙に燃費の悪いやつだからな、あいつも。

それにしてもロンバルディアか……何もなければいいんだけどな。

―――でもそれは無理だろう、何たってあの国……確か"万魔書庫"が今滞在してるって噂だしな。

あの面倒くさがり屋と俺達が敵対する事はないと思うけど……やっぱ直接対面したくない。

 

 

 

 

―――基本的に"起源持ち同士"が出会っちまったら波乱しか起きないからなぁ……。

 

 

 

 

ロードナイツ

 

〜傍観者の旅路〜

「ティリーナ大陸へ」

 

 

 

 

「面倒くさいなぁ……、そろそろ諦めて立ち去ってくれない?」

 

ロンバルディア帝国より少し離れたとある遺跡にそんな声が響いていた。

灰色がかった長髪を黒いリボンで簡単に纏めた、見た目まだ年端もいかないような少女は金色に光る瞳で目の前に広がる光景を面倒くさそうに見つめている。

少女の前にいる影は三つ、どれも少女の登場を歓迎していない目つきで睨めつけている。

どうやら立ち去る気はないらしい、少女は軽く失望のため息をつくとその身に纏った漆黒のコートを靡かせながら影達に向かい歩き始めた。

 

「あ〜あ、もう何でこんなメンドイ事をさせるかなぁ……」

 

そうどうでもよさそうにブツブツと独り言を繰り返す少女は無警戒に影達へと歩き続ける。

そんな少女を見て影の一人が前へ飛び出して来て、手に持った青白く輝く剣を少女に向けて振りかざした。

そして剣を持った影はそのまま気だるそうに歩いてくる少女に向かい口を開いた。

 

「我はロンバルディアに所属する精鋭騎士、アレク・オーシャンである―――貴公の所属と目的を言えっ!」

 

その言葉を聞き、少女は別段驚いた様子もなく……ただ厭きれた様に目の前に立つ青年を見つめた。

今更そんな事聞いても何の意味があるんだろうか、あぁ……メンドイ。

少女はそしてそのままアレクに向かい両腕を差し出すように向ける。

そして……手の平に魔力を集中させながらどうでもよさそうにアレク達に向かい話しかけた。

 

「メンドイなぁ、メンドイけど名乗りには名乗り返さないといけないよねぇ……」

「そうだ、貴公の所属と目的を明らかにせよ……これは重大な犯罪行為に当たる可能性がある!」

「あぁ、別にそんなメンドイ事はどうでもいいんだけどな……私の名前はリィタ・ラール・エルトゥトミシュ、メンドイからリィタって呼んで」

「……ならばリィタ殿、貴公の所属と目的を聞かせてもらうか?」

「一から説明するのもメンドイなぁ、所属はハンターで目的はあなた達の遺跡からの撤退」

 

リィタはそう言って、高めた魔力をいつでも開放出来るように金色の瞳を前に立っている騎士風の男達に向ける。

……あぁ、面倒くさいから適当に流し見てたけど……確かに彼らはロンバルディアの騎士みたいだ。

ロンバルディアの国旗が身に着けている鎧の胸元に存在していた、確かに彼らはロンバルディア出身の騎士だろう。

―――まあでもそんな事どうでもいいんだけどね、そんな面倒くさい事私が知ったこっちゃないし。

私の任務は相手の遺跡からの撤退、だったらさっさと済ませちゃいましょう。

 

「リィタ・ラール・エルトゥトミシュ……、ハンター?」

「まさかお前……"万魔書庫"とでも言うのか!?」

 

アレクの後ろにいたロンバルディア騎士達は私の名前に聞き覚えがあったみたいだ。

まあどうでもいいけど、これでメンドイ事が解消されたのならいいなぁ。

 

「お前達、知っているのか?」

 

アレクだけが私の正体に気づいていないようで青ざめた彼らに問いかけている。

しかし、彼らはアレクの問いには答えずに……一歩退くように後ずさった。

……う〜ん、それはそうと早くお話を進めてくれないかぁ。

そろそろ私の面倒くささが頂点に達しそうなのだけれども……如何にかして欲しい。

逃げるなら逃げる、立ち向かうなら立ち向かう―――別にどちらでもそれほど労力は変わらないのだから。

 

「で、どうするの? 潔く遺跡から撤退するなら追わないけど……」

 

というかそうして欲しい、しかしアレクは私の言葉を聞き……何故か怒った様にこちらを向いた。

 

「我らは国の為……反逆してもこの作戦を成功させなくてはいけない―――こんな所で退けるかっ!!」

 

どうやら私の言葉に逆上したらしい、もう少し言い方を選ぶべきたったようだ。

まあいいか、どうにか話を加速的に進められたみたいだし……結果オーライだろう。

後ろに待機している騎士達はアレクの肩を掴み静止させようとするが、アレクは剣を両手で持ち―――こちらに向けて走りだそうとしていた。

これは明確な敵意を感じる……という事にしておこう。

流石にこれ以上付き合っていたら私の面倒くささが爆発してしまう、これ以上は耐えられない。

そう結論付けて私は手の平に持て余していた魔力をアレクに向かい解き放つ事にした。

 

「―――"オージャス・エーカグラター"」

「―――――ガッ――!?」

 

―――瞬間、アレクの体はくの字に折れ曲がるように待機していた騎士達を追い越し吹き飛んだ。

身に着けていた鎧は粉々に砕かれ……その反動で傷ついた体から流れ出た血液が辺りに飛び散るように舞い上がった。

オージャス・エーカグラター、魔力そのものを収束し―――解き放つ簡易魔法砲弾。

何の加工もせずに解き放つため、威力を捨てて実用性に特化した"牽制用"の初級魔法。

通常の魔法使いがこの魔法を使えば、相手は衝撃を受けて……"一歩"足を後退させるだろう。

もちろん鎧が砕ける筈もないし、ましてや吹き飛ばされる筈もない。

だが―――リィタが放った一撃は別だった。

しかし、そんな規定外の一撃を放ちながらもリィタは難しそうに首をかしげて何か考えるように唸る。

 

「う〜ん、万魔書庫にあった魔法の中では扱い難いなぁ……メンドイけど今度は密度を重視して上級魔法並みの威力を引き出せるようにしようかなぁ……」

 

そう呟きながら残った騎士達を金色の瞳は笑うように見つめていた。

幸運な事に実験台はまだ残っている、ならば彼らで試すのもいいかもしれない。

そんなリィタの表情を見て―――残った騎士達は吹き飛ばされたアレクを置き去りにして我先にと遺跡の出口へと走り始める。

どうやら過度の緊張のせいで頭は混乱したままなのだが、生存本能だけは生きているらしい。

去っていく彼らの背中を見送りながらリィタは残念そうに肩を落とした。

流石に自分の意思でこの遺跡を去るというのならリィタに止める理由はない。

……せっかく面倒くさいながらも久しぶりな実戦を体感していたリィタは何処か寂しそうに手の平に集めていた魔力を静かに収めていく。

 

「………く……ぅ」

 

っと、先ほど吹き飛ばしたアレクが目を覚ましたのかそんなうめき声が聞こえてきた。

……そういえばそうだった、まだメンドイ事が残っていたなぁ。

そう声に出さずに呟くとリィタは気だるそうにアレクの元へと歩いていく。

するとそんなリィタをまだ意識が回復していないのか虚ろな目で睨みつけるとアレクはまだ手に持っていた剣を必死に持ち上げる。

だが、起き上がることも困難なアレクが剣を持ち上げる事は出来ず……無様にも剣を動かす程度だった。

その姿を見て、リィタは表情を変える事無く、アレクの襟元を掴むとそのままずるずる引きずり遺跡の出口に向かい歩き始める。

 

「私が依頼されたのはあなた達の遺跡からの撤退なのでここに居られると任務を達成した事にはならないんで」

 

そう言ってリィタはアレクの体を引きずりながら心底嫌そうに肩を竦める。

流石にここまで面倒くさい事をしておいて任務を放棄する気はリィタにはない。

ちゃんと報酬を請求しないと本気でやる気がなくなってしまうだろう。

そんな考えの下、アレクを運ぶリィタは遺跡の出口で待っていた"モノ"を見つけて……完全にやる気がなくなった。

あ〜あ、だから言ったんですよ……こんな面倒くさい任務は嫌だって。

 

「そんなに遺跡を荒らされた事を怒らなくてもいいじゃないですか、そこまでの聖域というわけでもないし」

 

そうリィタはいつものようにどうでもいいように告げると出口に仁王立ちしているモノを見つめた。

……そこに立っていたのは黒い毛並みをした二足歩行で立つ狼、"人狼"と呼ばれる魔物だった。

 

『我ラノ遺跡……荒ラス者ハ許サナイ』

 

黒き人狼は発音が狂った言葉でそういうと手に持っていた物をリィタに向かって投げつけた。

リィタは飛んできた物を首を軽く傾げるだけでかわし……掴んでいたアレクの襟元を放した。

今まで掴まれていたアレクはリィタの行動に対応できる筈もなく、そのまま地面へと倒れこんでしまった。

そして―――アレクはリィタに向かいまだ言葉を発することが出来ない為表情で抗議するべく体を起こしかけて―――それを見た。

あの人狼が投げたもの、リィタが顔色も変えずにかわしたもの。

―――それは――先ほどまで一緒に居た―――仲間の騎士の頭だった。

 

「――――――ッ!」

 

そうして、アレクは立ち上がれない筈の体を無理矢理叩き起こすと剣をしっかり握り締めて人狼へと向き直った。

許せない、いや……許さない。

理性という言葉は最早存在せず、ただその感情のみを頼りに一歩歩けば激痛が走る体に鞭打ち一気に駆け始めた。

相手は魔族、それも不完全なら人語を話す人狼―――恐らくかなりの魔物だろう。

だが―――そんな事はどうでもいい、今はそんな絶望的な戦力差を気にしている場合ではない。

そんな事を考える暇があったら、手に持つ剣を狼野郎に向かって一度でも多く振り下ろすべきだ。

 

「―――きっさまぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

アレクは剣を頭上に掲げながら人狼へと向かい突進するように駆け―――そのまま剣を振り下ろした。

しかし人狼はそんなアレクの行動に無表情で鈍重な一撃を半身ずらしただけでかわしきると鋭く尖った爪をアレクに向かい突き出した。

だが―――精鋭騎士であるアレクは流石に一般の剣士とは違い、激痛が走る体を行使してその一撃を"左肩を犠牲"にして防いだ。

肉を抉る感触にアレクは顔を顰めながらも突き出されて人狼の左腕を睨みつけ、剣を右手のみに持ち変える。

そして、アレクは爪が突き刺さったままの左肩をそのまま捻るようにワザと深く食い込ませ―――人狼の動きを停止させる。

アレクの意図に気づいたのか人狼は捕られた左腕を必死に自分の元へ引き戻そうとするが……アレクの肩に食い込んだ爪は中々外れようとしない。

その一瞬の停滞―――それを逃すまいとアレクは自由に動く右腕に持つ剣を振りかざし、そのまま人狼の腕へと斬りつけた。

だが、そんな身を犠牲にした一撃が―――人狼の硬い毛皮に邪魔をされ……途中で止まってしまう。

食い込んだのはおよそ表面部分のみ、恐らく骨まで届いてはいまい。

アレクは舌打ちしながらその事実を認めると、自分の左肩から人狼の爪を無理矢理引き千切るように抜きさると数歩後退する。

人狼の方も、斬られた左腕を押さえるように右手で覆うと数歩後退する。

 

「く……そ野郎、絶対に……殺してやる!」

『我ラノ遺跡……荒ラス者ハ許サナイッ!』

 

両者とも視線で相手を殺すように睨みつけ合うと一歩前へと前進する。

アレクは負傷した肩を庇う様に右手を前に出し、剣を人狼に向け……人狼の方も斬られた腕を舌で舐めながらも油断なく相手の出方を見ている。

―――そんな緊迫した二人を、しかし呆れたように見つめている視線があった。

 

「いい感じで盛り上がっている所申し訳ないんだけどさ……もう帰っていいかな?」

 

リィタはそう呟くと、対峙していた二人の目線が一斉に彼女へと注がれる。

そんな双方からの視線を感じていながらもリィタはどうでもよさそうに頬をかいた。

 

「流石にもう付き合いきれないんだ、これ以上続けるんならこの遺跡事破壊しちゃいそうなぐらいに」

 

本気だよ?っと付け足しながらやはり何処か怠けるようにリィタは二人を見つめる。

そう、確かにリィタにはもうここに残っている理由は殆どなかった。

二人の実力を見るに先ほど自分が魔法を喰らわせたアレクに勝ち目は薄いだろう。

リィタの役目は遺跡からの撤退なので、アレクが負ければ自ずと任務は成功となる。

先天的な面倒くさがり屋なリィタはせめて人狼が決定的な一打をアレクに喰らわせるまで待とうかと思ったけど思ったよりアレクが善戦している。

すぐに決着がつくと思っていたリィタはあえて飛び出して行ったアレクを止めずに傍観していたが……そろそろ限界が来た。

これなら自分が済ませてしまった方が速かったのではないだろうか?

 

「……っというわけで悪いけど、人狼さんは何処かに消えてくれると嬉しいかな? あぁ……これ一応最終警告だから」

『我ラノ遺跡……荒ラス者ハ許サナイッ!』

 

だがリィタの言葉にも狂ったように同じ言葉しか人狼は返さなかった。

もしかしたらその単語しか話せないのかもしれない。

あぁ、でも私は確かに警告した筈だけどなぁ……"最終警告"だって。

 

「敵わないって解ってても向かってくるんだ……メンドイなぁ、こういう性格の"モノ"が一番嫌いだよ」

 

リィタはそう呟いて―――片腕を差し出すように人狼へと向ける。

 

「な―――待て、リィタ!」

 

それを見て、アレクは慌てたように静止を促す。

どうやら先ほど自分の身をもって知った一撃を放つなとでもいうのだろう。

だがこちらとてアレクが仲間の敵を討つ為に待っているような善人ではない。

だから―――リィタはその言葉を無視して、当然の如くそれを行使した。

 

「―――"アタルヴァ・ヴェーダ"」

 

そして―――不可視の魔法が神速の速さを持って―――人狼の頭部を音もなく吹き飛ばした。

アタルヴァ・ヴェーダ、光属性の魔法と闇属性の魔法を同時に唱える事により生じる対消滅現象によって発生した衝撃を放つ一種の合成魔法である。

相反した力は時に巨大なるエネルギーを発生させ、莫大なる相乗効果を得て解き放つ事が出来る上級魔法の一種だ。

本来上級魔法は"詠唱"を抜かして唱える事は出来ない。

唱えられてとしても、それは威力が劣る中級魔法程度の力しかないだろう。

だが―――リィタが放った魔法は―――最早上級魔法を越える威力で唱えられ、人狼の頭部を破壊しつくした。

そんな神業にも似た現象を見て、アレクは呆然とその事実を眺めていた。

先ほど自分に向けて放たれた魔法の威力とはまるで違う、本当に相手を破壊する為に行われた魔法。

その事実を受け止めて、改めて―――アレクはようやくその真実に気づいた。

どうして気づかなかったのか、リィタ・ラール・エルトゥトミシュ……別名"万魔書庫"と呼ばれるSランクハンターの名前を。

最早人間としての域を超えた存在、二つ名で呼ばれる"人間兵器"の異名を持つ伝説の魔法使いの名前を……。

"全ての魔法を知り、貯蔵していると云われる"世界最高純度の魔法保管庫、それが万魔書庫。

一説によると最早誰も使えなくなったと言われる古代魔法でさえ貯蔵している云わば生きた魔法図書館。

ロンバルディアの騎士忠誠証明と呼ばれる注意事項欄に記されていた最重要事項にも書いてあった。

―――"二つ名"と出会ったら絶対敵対するな、国の不利益になるような事は避けよ……っと。

 

「は……はは、嘘―――だろ?」

 

だが……目の前の少女がその二つ名持ち?

自分より五つばかり年下に見える少女が?

それは―――何の―――悪い夢だ。

 

「あぁ、メンドかった……これ以上私の手を煩わせないで欲しいわ」

「……………」

 

アレクは……呆然としながらも……独り言のような彼女の言葉に無意識に首を縦に振っていた。

 

 

to be continue……

 

 

 

 

 

 

あとがき

傍観者の旅路改正版ようやく更新orz

あうあうあ〜、頭がパンクしそうだぜ畜生(つдT)

いつものようにプロローグは意味も解らず始まりました。

本編より過去話なので気軽に読め……る筈もない自分のSS(´A`)

今回は魔法使いだけの国じゃないので職業沢山出てきます、ビバ剣士(ぇ

しかし如何せん主人公の出番が少ないのは自分のSSの最早仕様なのだろうか?

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