「さて―――どうするか」

 

幻想神種である大蛇と向かい合いながら相沢祐一は苦笑した。

―――相手を殺すことは……まあ可能だろう。

本物の幻想神種とは違い相手は紛い物の"神"であるが故にそれほど苦労はしないだろう。

ましてや最大の攻撃方法であった草薙までも失っている相手は戦闘能力が激減している筈だ。

まあ―――それはいい、だが問題は……他にある。

 

「………麻衣子をどうするかね」

 

そう、大蛇が触媒として使っている体―――秋桜麻衣子の体が祐一には気にかかっていた。

多分このまま攻撃すれば確かに大蛇は葬れるだろう、だが……正直"大蛇のみ"を消滅させる事が出来るとは思えなかった。

この能力は便利な万能の力ではない、下手をすれば相手を跡形もなく消滅させてしまう。

さて―――これは困った、流石に見殺しにするわけにはいかない。

麻衣子がハンター試験を受ける際に俺が貸した受験費を返して貰っていないし、約束も果たしてもらっていない。

こんな所で死なれるわけにはいかないのだ……あぁ、面倒くさい。

とりあえずこの状態でいられる時間も限られている、早めに何かしらの決断をしないと……今度はこちらが危ない。

 

「まあなるようになるか……」

 

……戦いながら何とか方法を見つけよう。

相手が麻衣子の体を使っているという事は肉体はまだ生きている。

今の時代、人間心臓が止まったぐらいじゃ死にはしない。

魔法で無理やり動かして蘇生させる事も出来るし色々な薬も開発されつつある。

そのままの状態で放置し続けない限り―――助かる可能性はゼロじゃないのだから。

ましてや元々は"巫女"であったあいつが簡単にくたばるとは思えない。

流石に"加護"が生きているとは思わないけど、まあ大丈夫だろう。

―――あいつは頑丈だからな、俺と違って。

 

「さてっ……と―――それじゃあ"創めようか"」

 

相手は一応幻想神種、油断は禁物だ。

魔物の中でも"二つ名持ち"のこいつらは簡単に言えば同族、同じ"起源"を極めし者。

しかも相手は成りそこないとはいえ現在現存する中でもかなり高位に位置する魔物だ、甘く見ない方がいいだろうな。

……しかし大蛇か、伝承通り酒でも飲んで酔っ払ってくれないかね。

麻衣子も確か下戸だったし……割と簡単に倒せるかもしれん。

―――都合よくそこらへんに酒でも落ちていたらいいんだけどな。

そんなありえない事を願いながら、俺は目の前に立つ"死"へと駆けていった。

 

 

 

 

ロードナイツ

 

第三十四話

「終わる世界」

 

 

 

 

「―――シッ!」

 

祐一は大蛇の元へ真っ直ぐ駆けて行きそのまま片足を軸に頭部目掛けて回し蹴りを仕掛ける。

しかし流石にそんな体術に恐れるわけもなく、大蛇は必要最低限の動きで一歩退いた。

そして標的を捉えきれなかった祐一の体はそのまま回転して―――大蛇に背を向ける格好になってしまう。

そんな絶好の好機を大蛇が見逃す筈もなく、退いた一歩を戻しさらに一歩踏み出し祐一の背中に向けて腕を突き出す。

 

「―――ハッ!!!」

 

だが祐一はその一撃を半身反らすように回避するとそのまま勢いに任せて腕を突き出してきた大蛇の顔面に向けて裏拳を放つ。

それを予期していたかのように大蛇は裏拳に向けて"額"を差し出した。

そして―――重く鈍い音がして、"相沢祐一"は一歩後退した。

―――それを見て大蛇は軽く口を歪ませると自分も一歩後退する。

これでおよそ両者とも二歩ほどの距離を置いて、静かに対峙した。

 

「どうして我が否定、その程度の体術では"どちらも"傷一つつかんぞ?」

「……あぁ、知ってる」

 

大蛇の言葉に当たり前のように同意しながら祐一は軽く苦笑した。

相手の反応は上々、今の体術を見るに一流の格闘家程度の力はあるかもしれない。

多分このまま続けても両者とも意味のない小競り合いが続くことだろう。

絶対に決まると思っていた裏拳さえもかわされたのだ、相手の技術は想像以上だった。

だけど―――結局はそれだけだなんだな。

 

「人間の体は不自由そうだな? 大蛇」

「―――何? どういうことだ?」

 

祐一の言葉に大蛇は怪訝そうに聞き返す。

今の攻防は意味がないとはいえ相手にはダメージを与えたと思っていた。

身体的ダメージはなくとも自らの手を全て難なく防がれた祐一に精神的動揺があると大蛇は思っていた。

しかし、そんな大蛇に対して祐一はつまらなそうに事実のみを告げる。

 

「"麻衣子なら"今の攻防で俺の攻撃を全て捌ききって反撃してきたぞ?」

「――――――」

「わかるか大蛇、それだけの身体能力を持った秋桜麻衣子の体を使っておいて幻想神種であるお前は俺と同等の力しか出せないって事だ」

 

そう、言ってみればそういう事だ。

基本的に身体能力という分野においては秋桜麻衣子に相沢祐一は劣っている。

戦闘スタイルの違いではあるが体術戦では祐一は今までも殆ど麻衣子に勝利した事がない。

つまり、今の攻防は相沢祐一にとっては可笑しいのだ。

体術では負けなくてはいけない、それがある意味既に麻衣子と祐一の間にあった結果。

それが何の苦も無く打ち砕かれた事実に対して、祐一は呆れていた。

 

「つまんねぇな、大蛇……所詮は紛い者って事か」

「………………」

「魔族の中でも名の知れた二つ名持ちであるお前がその程度か」

「―――術式開放、対象"秋桜麻衣子"」

 

―――瞬間、大蛇の体が消えた。

たった二歩、一歩踏み出せば既に攻撃範囲内だというのに大蛇の姿は一瞬にして姿を消した。

草薙の剣に宿っていた力、身体能力の向上が麻衣子の体に宿る。

その力を与えていた存在が大蛇であるからにはその本体はいつでも自由に、"草薙を持っていなくとも"使用出来る。

 

「……駄目―――逃げてっ!!」

 

誰かの声が聞こえる、だが相沢祐一は変わらずつまらなそうにその場に立っているだけだった。

刹那、祐一の死角―――背後の上空から大蛇はその手に持った"草薙"で薙ぎ払った。

その事実に、その光景を見ていた者達は凍りつく。

大蛇は距離を詰める為に身体能力を高めたのではない、自らの"獲物"を奪い返す為に行ったのだ。

―――祐一は死角から迫る大蛇にまだ気づいていない。

 

「―――フッ!!!」

 

そして―――大蛇の一撃は―――そのまま相沢祐一の頭部へと振り下ろされた。

その行動を、相沢祐一は最後まで……気づく事が出来なかった。

 

 

 

 

「さてっと……そろそろ終わりだね」

 

そう言って、片翼の天使はロンギヌスの槍を下ろした。

どういうつもりかは知らないが―――先ほどまであった濃厚な戦闘の気配は一気に萎んでいく。

 

「どういう事だ、戦闘を放棄するつもりか!?」

「うん」

 

片翼の天使はそう簡単に頷くと無防備にこちらに背を向けて歩き始めた。

………何かの作戦なのか、それとも本当に諦めたのか。

だが―――どんな馬鹿でもわかるだろう、俺には戦闘を止める意思など存在しない!!!

伊達や酔狂でここまでの大掛かりな戦争を仕掛けたわけじゃない、そう簡単に止まれるか。

 

「舐めるなよ―――確かに貴様に対し有効な攻撃手段は見つからないが、そう簡単に終わらせてたまるか!」

「大丈夫、あなたの戦闘は"終わらない"から」

「―――な―に、どういうことだ!?」

「チェスはキングとクイーンのみで戦うわけじゃないって事だよ、ナイトもいればビショップもいる」

「ナイト―――まさか川澄舞が!?」

 

それならば計算外だ、モタモタしていられない。

カノン最強に近い魔法使いに来られたらこちらも撤退以外に道はない。

まだ水瀬秋子の説得が終わっていない事から考えても不利な要素が多すぎる。

―――だが、天使は苦笑しながら首を横に振った。

 

「残念ながら舞さんは今回は戦線離脱みたいだよ、よっぽど強い手駒を連れてきたんだね―――上手く足止めされちゃったよ」

「―――何だと?」

 

馬鹿な、こちらの戦闘要員である牙紗ですら圧倒させられた川澄舞を止められる手駒などいる筈がない。

しかし川澄舞は事実足止めを食らっているらしい、何があったのかは知らないがこちらに有利な事だ。

だが、しかしそれならば誰がいる……?

 

「ならば―――誰が」

「言ったでしょ? チェスはナイトや―――"ビショップ"もいるってね」

「ビショップだと……?」

 

ビショップ……というとチェスでは僧侶を指す。

 

「うぐぅ、わからない?」

 

そして―――多方面に攻めるナイトに対し、ビショップは少し変わった形で相手を攻撃する。

 

「僧侶……、集団……教団……カノン?」

 

そう、その姿はまるで―――カノンを象徴するある一つの職業のように。

 

「そう、ビショップってまるでカノンでいう"魔法使い"みたいだよね?」

「魔法―――使い―――だと?」

「出番だよ―――カノンの"ビショップ"さん」

 

片翼の天使は振り返りこちらを見つめる―――否、自分の遥か後ろを見ている?

―――そして振り返った、するとそこには巨大な杖を持った一人の魔法使いが立っている。

……その姿は誰かに似ていた、その姿は何かに似ていた。

 

「お前は―――誰だ?」

 

乾いた声で俺はそう問いかける。

すると相手は―――まるで緊張感がないような顔でにっこりと笑う。

戦争など起こってない日常で何気なく微笑むように―――何の邪気もなく、何の嫌悪もなく、ただ笑った。

その姿はまるで―――本当の天使のようで―――ただ―――俺は―――呆然と眺めていた。

 

 

 

 

「さて―――それではそろそろ死者の蘇生、それと魔物達を退かせてもらえますか?」

「それは無理ですね、まだ他の幹部が生きている―――どう足掻いても僕一人の判断じゃ出来ませんよ」

「幹部ですか、後何人ほど残っているんですか?」

「鬼仙さんに牙紗さん、それとカノンに残っている"彼女"を入れて三人程度でしょうか?」

 

もっとも彼女は一固体で考えていいのかわかりませんけどねっと少年は呟きながら笑う。

……どうやらまだ敵は残っているみたいですね、ちょっと厄介です。

私が出向いて打倒するべきか―――いえ、この者を放って置く事は危険ですね。

この膠着状態を維持しなければ何をするかわからない、私は私の仕事をしましょう。

……まあ、後の事は"彼女達"に任せてもいいでしょう。

先ほどの話が本当だとしたらもう少しでこちらに到着する筈ですしね。

それにあの子もいる、不安要素はあるとはいえそう簡単に事態は傾かない。

 

「わかりました、それでは幹部が全て倒されるのを待ちましょう」

「………そんな事可能だと本気で思ってるんですか?」

「あら、何か可笑しな事を言ったかしら?」

 

不信そうにこちらを見る少年に対し私は軽く微笑む。

よほど倒しにくい相手でも仲間にいるようですね、まあでも心配はないでしょう。

万が一という場合でもまだ"切り札"もこの町に残っていますし、何とかなるでしょう。

 

「余裕そうですね、それもあなたが先ほど言った基準外の化け物のおかげですか?」

「それも少しはありますね、"彼"ならある意味本当の切り札となりえる究極の手駒ですから」

「それほどの人物がカノンにいると? ……そんな情報は知りませんでしたね」

 

それはそうだろう、そんな情報が簡単に流れているわけがない。

余程の情報通ぐらいしか知らない事だ、魔族の彼が知っている確率は低い。

…………だったら少しお話をしてあげましょう。

 

「そういえば話は変わりますけどあなたは"否定"という意味を知っていますか?」

「否定―――ですか? 知ってますよ、否定とはつまり逆説のようなものでしょう?」

「間違ってはいません、けど決して合っているわけでもないですね、否定とはまず"全否定"と"部分否定"に分かれていて一つに纏められるものではないのです」

「全てと一部の否定という事ですか? しかしどちらも否定には変わらない」

「そうですね、でもだからこそ一纏めにしてはいけないと言うことです」

「―――意味がわかりませんね、結局何が言いたいんですか?」

「簡単にいうと一部の"否定"は"拒絶"、全ての"否定"は"否定"という事ですよ」

「それは逆なのでは? 全ての否定こそ拒絶でしょう? むしろ一部の否定は"同意部分"も存在している中途半端な否定です」

「いえ、全ての否定は否定なのです―――拒絶ではなく"無"、全ての否定とは"とあるモノ"に対して断絶する事ではなく既に何も存在しない無なのですよ」

「それでは"否定"とはいいませんよ、否定とは何かに対して否定するからこそ否定という言葉が成り立つのですから」

「そうですね、でもそれは言葉上での事―――現実にその否定が"具現"したらどうなると思いますか?」

「つまり―――それは一固体としてという事ですか?」

「その通り、これは"例え"ですがもし人間がそのような能力を有していたらどうなるでしょう?」

「簡単ですよ、そんな人間は存在しなくなる」

「―――そう、それが否定の正体……つまり全ての否定とは無―――つまり具現など出来ない」

「待ってください、つまりあなたが言いたい事は……」

「その通り、"全ての否定は無になっても一部の否定は拒絶されるだけで具現が可能になるのですよ"」

「……確かに、同意部分があればその存在は不安定ながらも中途半端に具現は出来るでしょう」

「はい、正解です……つまり否定は一括りでは図れない未知の"力"という事ですね」

「そうですね、だけどそんな言葉遊びがどうかしましたか?」

「―――いえ、ただの気晴らしと否定という異常性の確認ですよ」

 

そう言って、水瀬秋子は苦笑した。

 

 

 

 

さてと、そろそろ終わろうか

ならば、そろそろ否定を創めようか

さてと、全てを始めようか

 

 

 

 

「分かるか……大蛇、これが否定だ」

「な―――に――!? 馬鹿な―――っ!!!」

「お前の言葉は間違ってない、ある意味これは"拒絶"だからな」

 

草薙が止まっていた、相沢祐一はただ立っているだけだった。

大蛇は振り下ろしたはずの草薙を凝視する、"それ"はありえない事に空中で止まっていた。

本来ならば中途半端に空中などで止まる筈はない、跳躍して自分の体を重りにして斬りつけたのだから重力の関係で下へと向かう筈だ。

だが、草薙は相沢祐一に触れることなく―――まるで何かに弾かれる様にその場に固定されていた。

 

「お前は―――本当に――何者だ!」

「傍観者……って所かな、他の奴からはそう呼ばれている」

 

祐一はまたつまらなそうにため息をつくと、ようやく振り返った。

するとそこには、秋桜麻衣子の姿をした幻想神種―――八岐大蛇がこちらを斬りつけようとしている状態のまま空中で固まっている。

祐一は大蛇の行動に気づいていたわけではない、しかし、大蛇の行動に気づく必要もなかった。

何故ならば、どの角度からの攻撃でも防ぎきる自信があったからだ。

 

「今の俺は世界を否定している、いや―――お前の言うとおり拒絶している」

「馬鹿な事をいうな! 世界を拒絶しておいてこの世に現界出来るものか!!!」

「わかってないな、俺は確かに世界を拒絶してるけどさ……別に"世界は俺を否定なんかしてないぜ?"」

「な―――に!?」

「というか全世界に否定されてたら俺がここに存在してるわけないだろ」

 

そういって、相沢祐一は自虐するように苦笑する。

確かに俺は否定しているし否定されている、だけどそれは世界全てから否定されているわけではない。

一部否定と全否定、つまりは不安定ながらも俺は否定し尽くされる存在では無いという事だ。

そして―――この否定を具現出来る俺の力は確かにありえてはいけない事だった。

でも、現実に俺はここにいるし、その力を制御―――といっても陳腐なものだが可能だ。

 

「ありえぬ! 貴様―――否定を冠しておいて"肯定"をするか!!!」

「まあな、といっても俺だって元々はこんな能力は持ってなかったさ」

「どういうことだ―――我が宿敵よ」

 

大蛇は空中で草薙を構えたまま問う、剣の衝撃を拒絶されているのも構わずにただそう問いかける。

 

「別に、ただ昔の俺は確かに否定のみ冠していた―――でもな、"何処かの馬鹿"が頼んでもいないのにその存在を全て失ってまで俺が否定し尽くされる前にその部分だけを"破壊"しやがったんだ……本来ならそんな事出来る筈がないのにな」

 

その時、大蛇と祐一の戦いを見守っていた彼らは気づいた。

相沢祐一は―――確かに―――今一滴ではあったが―――泣いていたように見えた―――。

……だが、それを否定するように祐一は軽く笑う。

何も感じさせないように、軽薄そうにただ微笑んだ。

 

「さて話はもう終わりだ、クライマックスだぜ―――八岐大蛇……"そろそろ本気できな"」

「――――――お前は――気づいて―――」

「まあな、それじゃあ―――麻衣子を返してもらおうか……俺の"宿敵"さんよぉ?」

 

 

 

 

それは―――先端に天使を象った宝石をつけた金色に輝く身の丈以上の大きさがある杖を持ちながら笑った。

 

「お待たせあゆちゃん、ちょっと遅れたね」

 

魔法使いは鬼仙の存在をまるで無視するかのように自然に片翼の天使―――あゆへと話しかける。

するとあゆもまるで街中で偶然出会ったように軽く微笑みながらそれを迎えた。

 

「ううん、別に構わないよ」

 

そんな二人の会話を聞き、鬼仙は我に返った。

あまりにもありえない人物の登場に、思考が停止していたらしい。

しかし、鬼仙は彼女の名前を知らない。

というより存在すら認知していなかった、だが―――それが何だか理解出来た。

何故なら―――その魔法使いは、よく似ていた。

まず髪、その色は特徴的であり……誰かを思い出させる。

そして次に顔立ち、"彼女"よりは少し幼いながらも……その顔はまるで瓜二つだ。

だが―――そんなものが存在していたとは鬼仙は聞かされていなかった。

 

「水瀬―――秋子?」

「それはお母さんの名前だよ、私の名前は水瀬名雪―――次元使いである水瀬秋子の一人娘だよ」

 

そう言って、名雪はいつものように優しい顔で笑った。

カノン学園、序列生徒……"ではない"一般生徒―――水瀬秋子の実の娘。

 

「こっちの魔法陣は"学園"とは違うけど大丈夫?」

「うん、このお城とカノン学園の魔法陣は殆ど同じだからそれほど困らないよ」

 

 

 

 

「カノンって魔法使い育成にそれほど力を入れてるのか?」

「うん、カノンの要である職業だからね」

「そっか、……それならさぞかし学園内も校内争いとか多そうだな」

「……う〜ん、そうだね、序列順位っていう制度があるからみんな必死だよ」

「名雪もか?」

「私はそんな……、魔法使いとしては才能無いから……」

 

 

次元使いの娘でありながら、何故か攻撃魔法が苦手な少女。

 

 

見ようによってはカノン学園はお城のような建物だった。

汚れ一つ存在しないような純白の校舎に何やらよくわからない文字がびっしりと目立たない程度に書き込まれている。

……あれって魔法陣の一種なのかな?

よくわからないけどお姉ちゃんが持ってた魔道書にも同じような文字が書いてあった気がする。

これだけ大きいお城みたいな学園を守る魔法陣なら凄いものなんだろうなぁ。

 

 

治癒魔法だけなら学園でも上位に位置する可笑しな魔法使い。

 

 

名雪に連れられてこられたのは俺達が今後通うカノン学園だ。

目の前にある校舎の純白の壁には魔法文字が組み込まれていて簡易魔方陣の役割を果たしているんだろう。

………う〜ん、多分あれは魔力を込めると何か大きい魔法が発動するようになっているんだろうな。

例えば対魔法防御の結界とか、校舎事何処かに飛ばす魔法とか。

 

 

一時を境にして、自らを才能がないと言い出した……しかし治癒魔法のみで魔法経験1Sを叩き出す落第者。

 

 

そうなれば今回の試験は詰まらないな、川口や久瀬の野郎だらけの顔ぶれじゃ潤いがない。

美坂や水瀬みたいな美人が一緒じゃないとやる気がしないなぁ、俺。

まあ水瀬はここ最近序列試験に何故か参加してないけどな、才能あるのに。

―――何か理由があるのか、予想だけどこの学園じゃあ結構な腕だと思うんだけどな。

 

 

 

 

―――それが、水瀬名雪という魔法使いだった。

魔法使いは自らの"技術"を隠蔽するもの、自分の底を相手に悟らせてはいけない。

ならば、水瀬名雪は魔法使いとしてあるべき姿の象徴といえるだろう。

誰も気づかず、気づかせず―――水瀬名雪は間違いなく―――本物の魔法使いだった。

 

「改めまして始めまして、"次元の使者"である水瀬名雪だよ……もっともこの二つ名は自称だけどね」

 

私には起源なんて使えないからねっと意味のわからない事を言いながら魔法使いは笑う。

蒼髪の魔法使い、水瀬名雪―――カノンというチェス盤に存在する"ナイト"と同格の価値を持つビショップ。

これが―――スノーランス最強の魔法国家、カノンの布陣……だとでも言うのか?

 

「それにしても運がなかったみたいだね、魔族さん」

「な―――んだと?」

「カノンに目をつけた時点で不運だったんだよ、伊達や酔狂でスノーランス最強国家は名乗ってないからね」

 

はは、確かにな……俺の故郷はとんでもない魔界になってしまっているようだ。

カノンの防壁、魔法使いが集う場所―――これらは云わば囮だったんだな。

本命を隠すために設置された隠れ蓑、カノンというチェス盤の戦力を不明確にする為のパフォーマンス。

こんな化け物しかいないような国に……攻め込もうとしたのが間違いだったのか。

最高傑作である川澄舞、次元使い水瀬秋子、次元の使者……水瀬名雪、そして片翼の天使。

異常だ、これでは一国の中にさらに四国ほど国があるようなものだ。

つまり、こちらの戦力分析が甘すぎたという事だ。

こんな事実を"人間"が知ったのなら、間違いなく全大陸にある国家はカノンを攻め滅ぼそうとするだろう。

そうなれば過去に起きたリヴァーレ戦争以上の悲劇が起こるだろう。

―――何故なら、それだけの戦力が今のカノンにある。

……二つ名持ちこそいないが、四人を合計すれば戦力的に劣りはしない。

二つ名持ちに本当に勝てるかどうかは問題ではない、それだけの戦力がある事自体が問題なのだ。

次元使い―――水瀬秋子、貴様は何を企んでいるというのだ。

 

「さて―――っと、始めようか……魔法使いの戦いをね」

「はっ……、いいだろう―――最後まで足掻かせてもらおう」

「それじゃあ、いく―――っ!?」

 

行くよっと言いかけた名雪の顔が一瞬にして青く染まった。

先ほどから絶えず笑みを浮かべていた表情は消え去り、ただ何かを警戒するような真面目な表情になる。

そして―――その刹那、鬼仙とあゆもその"気配"に気づく事になった。

それは、獰猛なる殺気―――全てを破壊し尽くしても収まりそうにない最悪な気配だった。

 

「この気配―――まさか―――幻想種? ううん、違う……まさか―――"幻想神種"」

「―――な、名雪さん! この気配はまずいよっ!!」

 

名雪とあゆの顔に動揺が生まれる、気配の大きさが異常に膨らんでいくのを肌で感じ取っていた。

 

「うぐぅ、まさか―――幻想神種なんて手駒を持ってきたの!?」

「………お、俺達が知るわけがないだろう! 俺達は"幻想種"の位にある片翼の天使を欲していたのだ! そんな手駒がある筈が無い!!」

 

―――そう、それは事実。

鬼仙達は知る由もない、幻想神種などという化け物がこのカノンに存在している事を。

最悪な事に危険の度合いでいえば幻想神種は人間でいう二つ名ど同格の存在。

そんな規格外に太刀打ち出来る存在など―――今のカノンにはいない。

そう瞬時に判断を下したのは水瀬名雪、一瞬でその事を判断すると彼女は走って青い顔をしているあゆの手を掴むと瞬時に"式"を唱える。

 

―――空間座標"水瀬秋子"―――解析―――固定―――魔法陣発動―――転移っ!!!

「―――な――転移魔法だと!?」

 

鬼仙の声を聞かずして―――水瀬名雪はあゆを連れてその場から転移した。

転移魔法、それは不自由な空間移動魔法。

願った所に移動出来る瞬間移動魔法とは違い、莫大なる魔力と空間の座標を精確に計算しなければいけないある意味瞬間移動より扱いが難しい魔法だ。

余程慣れた空間、つまり場所でなければ思い描いた場所に転移は出来ないし、第一連発は事実上不可能な為戦闘などでは使えない魔法だ。

しかしその代わりに瞬間移動の真似事が可能になり、物理法則を無視して空間を移動出来る。

そのような最上級魔法を目の前で軽々と実演させられて、鬼仙は驚愕に表情を染め上げる。

……そして、その場に一人残された鬼仙はただ呆然と、消え去った二人がいた場所を見つめ続けていた。

 

 

 

 

―――その気配に、水瀬秋子は少し遅れて気づいた。

次元使いとしての能力に全身全霊をかけている今の状態では気配を読む力は急激に衰える。

しかし、そんな事はまるで無視するようにその巨大な気配が水瀬秋子まで届いてきた。

 

「幻想―――神種? こんな化け物まであなた方は用意していたんですか?」

「はは、まさか……僕らの戦力を過大評価し過ぎです」

「それならば……この気配は―――何故?」

「知りません―――よっと!!!」

「しま―――っ!」

 

流石に事態に動揺して水瀬秋子は一瞬目の前にいた少年から気を逸らしてしまった。

その隙を待っていたように少年は後方へとありえないほどの力を込めて跳躍すると扉を壊し、部屋の外へと脱出した。

少年も動揺していないといえば嘘になるが、少なくとも"人間"の水瀬秋子よりは動揺が少なかった。

そして、そのまま少年は廊下に出ると一気に大広間を抜けて―――先ほど通った階段へと足を向ける。

……流石にこれだけの距離が開けば次元使いといえども僕を瞬殺する事は出来ないでしょう。

見た感じではあの能力は目視範囲以上で行使する事は出来ない、ならば一瞬にして視覚外に消えればいい。

今は一旦退いて、この巨大な気配に関しての情報を集めよう。

この気配は間違いなく、幻想神種レベルの魔物の気配。

上手くいけばカノンを潰すいい駒になるかもしれない―――カノン潰しはまだ失敗していないのだ。

そうして、少年は走り続ける―――城外に向けて。

 

 

 

 

―――しかし、そんな少年の前に一人の女性が立ち塞がった。

 

 

 

 

「―――なっ!?」

 

少年は思わず足を止め、立ち塞がる女性を凝視する。

…………女性は少年が知っている顔だった。

それもその筈だろう、何せ先ほど会ったばかりなのだから。

だが、それでも―――この再会はありえないと思っていた、何故なら―――既にこの女性は死んだと判断していたから。

 

「行きは通してしまったが―――帰りは通さん」

 

その女性はボロボロだった、服は所々破れているし全身に血が滲んでいるような痕跡が残っている。

武器を構える両腕は震えていて、今にも落としてしまいそうだ。

……だけど、彼女は―――"神崎小夜"はそれでもそこに立っていた。

自分の弓を構えながら、矢を少年に向けて、倒れていた筈の階段で……少年の目の前に。

 

「は……はは、そんな怪我で魔族に立ち向かうとは―――何を考えてるんですか?」

 

少年は呆れたように苦笑しながら小夜を見つめる。

今の自分は両腕が無く、多分瀕死状態であろう目の前の人間にも勝てるかどうかわからない中で、あえてそう問う。

 

「そんな事は決まっている―――全ては秋子様の為、お前を"足止めする"」

「……逃がした方があなた達に有利な気もしますが?」

「二度は言わんぞ、任務は絶対―――それが私の忠義だ」

 

―――そうして、小夜は矢を持つ手を放した。

先ほどは射る事さえも満足に出来なかった相手に対して、絶対に外さぬという意思を込めて。

 

 

 

 

「―――おいおい、マジかよ!?」

 

その気配を感じ取り、カノン学園の校内に残っていた北川潤は不覚にも身を震わせた。

明らかに異質な気配が、それも今まで感じた事のないような殺気が襲い掛かってくる。

この殺気が自分に向けられたものでない事は確かだが―――それでも冷や汗を流さずにいられなかった。

まずい、何だかよくわからないがこれはまずすぎる。

 

「くそっ! 何が起こってるってんだ!!!」

 

北川はそう愚痴りながら、元凶を確かめようと窓に駆け寄った。

すると―――そこには、ある幻想が存在していた。

先ほどまでは確かに存在していなかった筈の異常、それがそこにいる。

 

「は……ははは…、なんだよ……あれ?」

 

最早元凶を探すまでもない、あれが元凶でなくて何が元凶だ。

なんだあれは、なんだあれは、なんだあれは?

北川には理解が出来ない、いや―――"懸命"にも理解しようとしなかった。

理解したら終わる、いくら天才だなんだと言われても、所詮は自分が人間だという事が実感してしまう。

あんなものが世界に存在していた事を理解したら―――精神が終わってしまうだろう。

 

「はは、首が八つもあるって―――なんて出鱈目な竜だよ」

 

乾いた笑いが誰もいない廊下に響く。

―――カノン学園の窓から見える城下町、そこには巨大な八つの首を持つ紅い鱗を纏った"神"が存在していた。

 

 

 

 

「………あ〜、どうしようか?」

 

自分が引き起こした事態に苦笑しながら相沢祐一は後ろで呆けている八雲達に向き直る。

しかし、誰もが答えられるわけもなく……ただ呆然と目の前に存在しているモノを眺めているだけだった。

そんな様子を見て、祐一は頬を掻きながらもう一度みんなが眺めているモノに向き直った。

―――そこには、生前となんら変わらぬ幻想神種―――八岐大蛇は静かに佇んでいた。

 

『我が否定よ、まず盟約通り我が主を貴様に返そう』

 

八岐大蛇は中央付近にある首の一つを蛇のように動かすと、相沢祐一の下へ咥えていた一人の少女を静かに差し出した。

盟約なんていつしたんだろうかねっと祐一は苦笑しながらも差し出された少女を両腕で抱きしめて八岐大蛇から受け取った。

 

「で? こいつちゃんと生きてんのか?」

『舐めるなよ我が否定っ! 我が主人を殺すよーなヘマはしねーよ!!』

 

祐一の問いに、今度は一番右端にある竜の首がそう答えた。

真ん中の首とは違い、少しばかり甲高い声で―――何処かで聞いた覚えがある声だった。

麻衣子の体を呆然としている傍観者達に勝手に預けると祐一は軽く首を傾げた。

……そして少ししてあぁっと手を叩いた。

 

「お前もしかして"草薙"か? 確か前に麻衣子と話している時聞いた声だな」

『お? 覚えてくれてんのか……嬉しいじゃねぇか! 我が否定よ!』

「いや、まあ別にそんな事はどうでもいいんだけどな」

 

あははっと笑いながら祐一は同時に困ったように頭を掻く。

―――どうしようか、これは計算外だったな。

多分、いや恐らくという想像を元に相手を挑発してみたら事態は悪い方に向かってしまったみたいだ。

幻想神種なら秋桜麻衣子なんて体を使わないで自分でかかってこいっと考えてしまったのが今となっては悔やまれる。

最早思念に過ぎない幻想神種を引き離すには頑張って自分から麻衣子の体を出て行ってもらわなくてはいけなかった。

だから試しに軽く挑発してみたら―――こんな事態を引き起こしちまったみたいだ。

……どうしようかなぁ、"何百回"殺されれば幻想神種なんて化け物倒せるかなぁ?

いや、それはいいんだけど……問題はカノンだな。

このまま真正面から戦ったらスノーランスの半分ぐらいが消滅しそうで嫌だなぁ。

 

「なぁ、場所変えないか? ここで戦うとみんな死んじまいそうなんだけど」

『それは無理だな、我らには時間がない……』

「時間……?」

『その通りだ、思念に過ぎない我はこの世に無理矢理具現してしまった代償として―――地上にいられるのは僅かな間だけだからな』

「………へぇ、つまりその間に戦おうって訳か」

 

それなら……まあ何とかなる……かなぁ?

いや、でもどちらにしろカノンは全滅しちまうよな……駄目じゃん。

少なくとも、相手の攻撃を全部無効化にして―――相手を打倒しろって訳か?

ふざけんな、そんな便利な事が出来るなら始めからやってるわ。

 

「………今使える手駒っていうと、あいつらか?」

 

祐一は嫌そうに後ろに突っ立ている集団に目を向ける。

確かに普通の魔族戦や人間戦ならどうにかなるかもしれんが……本物の幻想神種の攻撃は防げないだろうな。

俺だって"否定"は自分自身に対してしか使えない限定能力だ、町なんて守れない。

でも相手はここでやる気満々……っと、気が重いなぁ。

それにその前に"起源"を持っているやつが一人しかいないから物理的に防げるわけないんだよな。

あの女の子一人に町の運命を任せてもな、防ぎ切れませんでしたで終わりそうだ。

………あぁ〜、困った。

 

『行くぞ我が否定―――我の存在、見事に否定し尽せ……』

「ちょ………っ! 待てよ!!!」

『―――遅いっ!!!』

 

左端にあった首と右端にあった首が一斉に襲い掛かってくる。

仕方なく祐一はその巨大な挟み撃ちから逃れるべく、自ら右端から迫り来る大蛇の首に走り始めた。

そしてその間際、ヤケクソ気味に傍観していた彼女らに叫びかける。

 

「―――誰でもいい! 周りに被害が出ないように辺りを結界で囲ってくれ!!!」

 

もちろんそんな事をしても殆ど意味のない事はわかっている。

起源を持たない人間がそんな事をしてもただの気休めにしかならないし、起源を持つ者が張っても所詮は紙程度の防御力しかないだろう。

だが―――最早他に手はない、相手が広範囲に渡る攻撃に移る前に―――何とか最低限の障壁を作らなくてはならない。

 

『周りの心配か!!! そんな事をしている暇があると思っているのかっっっ!!!!!!』

 

祐一に向かって高速で迫り来る左端にある大蛇がそう罵倒する。

しかし祐一はその罵倒に反応する事無く、迫り来る右端の首へ向かい走り続ける。

自分がやるべき事はただ一つ、広範囲攻撃を行われる前に倒す―――それだけだ。

そうすれば周りで障壁を張らずに済むし、カノンが崩壊する事もない。

ならば―――低い可能性でも、相手を瞬殺出来れば事態はこれ以上進展せずに済む!

 

『我が否定、喰らい尽くしてくれるわ!!!』

「―――は、ああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

右端から迫り来る大蛇を前にして、祐一は大きく開かれた口……より高く跳躍をする。

いや、既に"それ"は跳躍ではなく、飛行に位置するほどの高さを持って……そのまま相沢祐一は大蛇の額の上へと駆け下りた。

 

『舐めるな餓鬼がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

 

しかしそんな祐一のすぐ後ろに迫ってきていた左端の大蛇は右端の額の上に乗っかったままの祐一へと迫り来る。

だが―――その一撃を待っていたかのように―――祐一は振り返り、避けずに迎え撃った。

 

「―――舐めんな、少し大きいだけの蛇如きがっ!!!」

『な―――にぃ!?』

 

大蛇の首が止まる、体当たりのように顔全体を高速移動させてぶつかってきた大蛇を―――相沢祐一は素手で受け止めた。

否―――素手ではない、大蛇の頭と祐一の突き出している両腕の間には僅かな空間が存在していた。

これが……否定、相沢祐一を相沢祐一へと至らしめている異能の力だ。

 

「―――軽く、飛んでみるか?」

 

そして、相沢祐一は大蛇の首を止めながら……そう大蛇に聞こえるぐらいの大きさ呟き―――右足を振り上げる。

そうして……ありえない事に大蛇の首が一瞬凹んだようにくびれると宣言通りそのまま後ろへと飛ぶように吹き飛ばされた。

 

『が―――あああああああああああああああああああああああっ!!!!!!』

 

醜い絶叫をカノンに響かせながら左端の首は瞬間的に祐一から離れていく。

だが、それを見届ける前に―――祐一は右腕を高く頭上に掲げ―――そのまま振り下ろした。

 

『なっ―――避けろ!!!』

 

それを見ていた右から二番目の大蛇は自分がされようとしている事に気づいていない"右端"の大蛇へ向けて叫ぶ。

気づく筈もない、何故なら祐一は大蛇の額に乗っかっているのであって―――その場所は乗られている首にとっては死角となっている。

 

「―――ハッッッ!!!」

 

そして―――祐一を乗せていた右端の大蛇の首は、地面へと落下していった。

抵抗も出来ず、何か見えぬ……不可視の衝撃を受けて大蛇は地面に叩きつけられる。

祐一は首が地上に降り立ったと同時に乗っかっていた首から降りて自らの足で地上へ立った。

そうして、祐一は未だその場に悠然と佇む"死"の具現を見上げた。

 

 

 

「そろそろ終わろうぜ、幻想神種―――長く生きすぎてもう疲れただろ? 俺がお前を"全否定"してやるよ」

 

 

 

to be continue……

 

 

 

 

 

 

あとがき

否定の定義についてはまあ自己アレンジ満載ですので反論は聞きません(ぇ

ちなみに大学の教授に見せたら一発でぶった斬られましたOTZ

発想は面白いが反論のしがいが大いにあるらしいです、うへぇ……(´Д`;)

否定とはある対象に関する命題で、対象全てに関する否定を全否定、一部に関する否定を部分否定という。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)より引用。

つまり何がいいたいかというと、SS内の否定は全て空想上の定義なわけです(ぁ

まあSS自体がありえない設定で出来ているのでいいですよね、魔法定義とかさ……。

つか説明台詞が長くてだるかった……、何故か秋子さんと少年の会話内容がいつも説明口調で困る。

多分意味が分かる人殆どいないんじゃないかなぁ、教授とかは別にして一般人は(何

まあ簡単に言うと、否定は現実世界に具現可能だという事です。

 

名雪の事に関しては伏線解消出来たので満足満足(´ω`)

気づいてた人挙手……っているわけねぇ( ゜Д ゜)

 

今回は怪獣大決戦、地球防衛g(ry

ようやく主人公としての面目は立ったかな?(ぇ

 

あれれ〜? 戦闘が終わってないよ〜OTZ

え〜っと、ごめんなさい、続きます。

終わる筈だったんですけどね〜、第二部に続くのなら終われないんですよ(汗)

ちょっとやっちゃった感が漂う気もしますが、まあ気にしない(ぇぇ

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